
「勝間式超ロジカル家事」の要約が知りたい。どんな人にオススメなのかも知りたい。
こんな疑問にお答えします。
本書は、経済評論家の勝間和代さんが、2017年に出版した書籍です。2021年に文庫化されています。
一言でまとめると、「家事に殺される前に徹底的にロジカルに考えて、少ない時間で最大の効果を手に入れよう!」ということ。
本書を読めば、
●劇的に時短されます。
勝間和代『勝間式超ロジカル家事』
●体が疲れなくなります。
●脳も疲れなくなります。
●お金が増えます。
●世界一簡単に幸せになります。

にゃにー!マジかよ?
それではいきましょう。
『勝間式超ロジカル家事』の基本情報
『勝間式超ロジカル家事』の基本情報について見ていきます。
5万部突破のベストセラーです。
著者:勝間和代
出版月:2017年3月25日
出版社:アチーブメント出版
定価:本体1,200円+税
著書の勝間氏のプロフィールはこちら。
プロフィールの通り、勝間さんはバリバリのキャリアウーマン(死語?)ですが、21歳で最初の出産をした3女の母でもあります。
そんな勝間さんが、失敗を繰り返す中で最も時間がかからず、最もコストパフォーマンスが良いと確信した家事のやり方を丁寧に伝えているのが本書です。
本書は、序章と6章で構成されています。
序章 超ロジカル家事のススメ
第1章 超ロジカル料理編
第2章 超ロジカル掃除&洗濯編
第3章 超ロジカル収納編
第4章 超ロジカル家計編
第5章 超ロジカルファッション編
第6章 超ロジカル健康管理編
家事全般について効率化を語った本書ですが、大きな割合を占めるのは、「料理」についてです。
なぜなら、料理が家事の中でも最大負担ジャンルだから!
家事ストレスがなくなることで得られるメリットも具体的に書かれており、さすがロジカル家事を推奨する著者だけあって、めちゃめちゃ論理的&体系的にまとまっています。
全266ページありますが、1時間弱でスイスイ読めてしまいます。
3分でわかる『勝間式超ロジカル家事』の要約まとめ
続いて、『勝間式超ロジカル家事』を3分で理解するための要約まとめです。
その②:超ロジカル家事の柱は大きく2つ
その③:お金を増やすロジックなど
ひとつずつ解説していきます。
要約①:家事を効率化するロジック【仕組みや原則】

著者は、仕事のスキルを全力投入して家事を超効率化させています。
まず、家事にも「バリュー・イノベーション」を図ります。
バリュー・イノベーションとは、『ブルー・オーシャン戦略』という有名な経営戦略本に出てくる考え方です。
そして、家事や家計の効率化を図る上でベースとなる考え方が、マッキンゼーで叩き込まれた「フレームワーク思考」です。
つまり、結果を重視して手間と時間の無駄を徹底的に省く。問題解決を考える範囲をはっきりさせて、失敗とやり直しを繰り返す。それが勝間式超ロジカル家事というわけ。
そして、何事にもロジック、つまり仕組みや原則を知ることが大切だと主張されています。
●家を散らかさない仕組みは、不要なものを捨てた後は「ものを増やさないこと」「家にいること」
●料理をおいしく作る原則は、「加熱しすぎないこと」「分量に対して決まったパーセンテージの塩分を加えること」

家に滞在する時間や塩分の量などを、最終的な実践方法をすべて数字で表しているあたり、さすが超!ロジカル。ストイック〜。
要約②:超ロジカル家事の大きな柱2つ

完成した超ロジカル家事の大きな柱は次の2つ。
②不便・めんどうを放置しない
この2つの柱を、バリューイノベーションとフレームワーク思考で徹底的にロジカルに考え出した家事のやり方を紹介しています。
一つずつ解説していきます。
「なんだ、お金で解決するのか」と思われるかもしれませんが、全くその通りです。
勝間和代『勝間式超ロジカル家事』
著者が提案する「超ロジカル家事」に絶対欠かせないのが、最新家電です。
なぜなら、手間をかけない=生活の質が落ちる時代ではなく、新たな時間が生まれるから。
例えば調理家電を使うと、食材に合わせて一番美味しくなる加熱温度や時間をスイッチ1つで設定できたり、料理を美味しくするための数々の手間、「アク取り」や「面取り」も不要になります。

また、それらの家電は家事の負担を劇的に軽減する道具で、かかるお金は単なる消費ではなく、かなり分の良い「投資」だと主張されています。

確かに調理家電の素晴らしさってイマイチ世間に浸透していないよね。家事は手間ひまかけるべきなんて古い!手抜きやサボりじゃないんだよ。ヘルシオすごい!ヘルシオほしい!
家事に追われる理由は、めんどうだと思いながらも「家事は手がかかるものだから仕方がない」「家事に手をかけるのが真っ当とされているからやるしかない」というあきらめです。
不便・めんどうと感じたときは、それを放置せずに、解決する方法や道具を探すという行動と結びつけることが大切です。
なぜなら、家事のめんどうくささは、小さな手間が積み重なることで大きなストレスになるから。
例えば洗濯物・・・小物は平置きネットにばら撒くだけで干しません。洋服はハンガーにつるし干し→そのままクローゼットに入れるだけで畳みません。
家事を「こなす」から「楽しむ」に心の持ちようを変えてもらいたい、というメッセージも込められています。
要約③:幸せになるために必要なこと

勝間式超ロジカル家事の考え方は、家事の効率化だけにとどまりません。
家事ストレスがなくなることで得られるメリットは、確実に人生を好転させます。
例えば、家事の時短で自分に自由に使える時間が増えたとしたら、その分早くベッドに入ることもできます。子どもと本を読む時間に当てることもできます。家の外での労働を増やし収入を増やすこともできます。
時短で自分の時間が増えると、体も脳も疲れない。お金に困らない。心に余裕が生まれる。結果、家族みんなが幸せになる、というわけです。
時間をかけてお金を稼いでいるのに、そのお金をムダにするのは、時間をムダにすることになります。時間が過ぎるとこうことは、命を削られているということ。命は有限です。
勝間和代『勝間式超ロジカル家事』
大きな「ムダ金」として紹介されているのは、
●スペース(家・部屋・収納場所)のムダ遣い
●銀行にお金を預けること
●不健康
ちなみに、これらを以下のように解決しています。
●スペースのムダ遣い→断捨離
●銀行にお金を預ける→貯蓄は投資信託
●不健康→超ロジカル料理の考え方で自炊(栄養が満たされるとムダ食いしない)
このように、全方位にロジカルに考えたことが家計術、ファッション、健康管理に至るまで簡潔にまとまっています。そして、超ロジカル家事の一つの終着点は「心が穏やかになること」と書かれています。
『勝間式超ロジカル家事』を読むべき人
●家事にストレスを感じている人
●家事をする時間のない人(産後の専業主婦や共働きの人など)
●料理が苦手な人
●スッキリ無駄のない生活をしたい人
●勝間氏の考え方を知りたい人
一つでも当てはまる方はぜひ手にとってみてください。
まとめ(感想)
本書はとても実用的な内容ですが、すべて真似できるわけではありません。

家電、そんなに買えねーし、置くスペースもねーし!
家事の効率化を図る上で大切なのは、自分がかける手間と、それによって手に入る生活の質とのバランス。その結果が自分の価値に見合うかどうかです。
本書の方法はまさに「勝間式」なので、自分の価値に合う「自分式」に変えてみれば良いですね。
ヒントはたくさんあるので、生活改善のきっかけになればと思います。