TOEIC760点、元アフリカ勤務、専業主婦のブログ

アフリカ旅行オススメ予防接種【考え方:多面的に考えて危機意識を高めよう】

猫ちゃん
猫ちゃん

アフリカ旅行に予防接種は必要かどうか知りたい。
何の予防接種を受ければいいの?
推奨されてるもの全部受けた方がいいの?

こんな悩みを解決します。

この記事を書いている私は、2009年から10年間、アフリカを行き来し、うち6年間はアフリカに住んで仕事をしていました。

今回は、水痘(水ぼうそう)、麻しん、風しんはすでに接種していて抗体価があると考えて、アフリカに特化した予防接種についてお話ししていきます。

なお、海外に渡航の際には、必ず最新情報を以下のサイトで確認してください。

参考サイト
CDC Traveler’s Health
WHO International travel and health
厚生労働省検疫所FORTH
日本検疫衛生協会

結論から言うと、アフリカ旅行のための予防接種はこれが正解!とは言えません。
一人一人状況が違うからです。

でも「基本路線」はあります。考える順番もあります。

自分の状況をしっかり考えて予防接種を選ぶことが、危機意識を高めることにつながると筆者は考えています。

それではいきましょう!

アフリカ旅行で検討する予防接種

コロナの方が怖い、、、

アフリカでは、A型肝炎・B型肝炎・腸チフス・破傷風・狂犬病・ポリオ・髄膜炎菌・黄熱病の感染リスクが特にあると考えられています。

渡航期間や渡航エリア、現地での過ごし方に応じて、これらのワクチン接種を推奨されています。

この中で滞在期間が1ヶ月以内のアフリカ旅行者が必須となり得る予防接種は「黄熱病」です。

アフリカ旅行の予防接種はまず黄熱病を確認!

生ワクチン

アフリカに限らず、海外に渡航する際、予防接種をするのには2つ意味があります。

一つは、海外で感染症にかからないようにするため。
もう一つは、予防接種を要求する国に渡航する際、必要になるためです。

アフリカの場合、この要求される予防接種が「黄熱」になります。

入国するときに「黄熱予防接種証明書(=イエローカード)」を提示することで、入国が認められます。

ボス子
ボス子

このとき注意しなきゃいけないのは、黄熱病の予防接種を要求する国以外にも、「黄熱予防接種証明書」が必要な場合があるんだよ!

詳しく見ていきましょう。

黄熱病の予防接種が必要な国とは?

イエローカード

黄熱予防接種証明書の提示を求める国

「黄熱予防接種証明書の提示を求める国」には、2種類あります。

「自国が黄熱病の予防接種を義務付けている国」と、「経由国が黄熱感染危険国の場合は証明書を要求する国」です。

つまり、入国するときに証明書の提示が求められる場合と、乗り継ぎのときに証明書が必要になる場合があります。

黄熱予防接種証明要求国(接種必須)
ガーナ、ガボン、カメルーン、ブルキナファソ
経由国が黄熱感染危険国の場合は黄熱予防接種証明書を要求
ジブチ、ボツワナ、モザンビーク、エチオピア、

黄熱感染危険国とは?

黄熱予防接種証明書が必須でなくとも、黄熱に感染する危険のある国があります。

黄熱に感染する危険のある国
アンゴラ、ウガンダ、エチオピア、カメルーン、ガーナ、ガボン、ガンビア、ギニア、ギニアビサウ、ケニア、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、コートジボワール、シエラレオネ、スーダン、セネガル、赤道ギニア、中央アフリカ、チャド、トーゴ、ナイジェリア、ニジェール、ブルキナファソ、ブルンジ、ベナン、マリ、南スーダン、リベリア、モーリタニア

黄熱の予防接種を要求していない国・地域であっても、黄熱に感染する危険がないということを意味するものではありません。渡航先が黄熱に感染する危険のある国・地域であれば、予防接種を推奨しています。

厚生労働省検疫所FORTH

渡航の際は最新情報をご確認ください。
厚生労働省検疫所FORTH

黄熱病の予防接種を受けるときの注意

接種は主に検疫所で実施。事前予約が必要!

黄熱ワクチンは他の予防接種に比べて接種者が少ないことや、国際的な予防接種証明書を交付するので、検疫所と検疫衛生協会でのみ接種ができます。

生ワクチンなので、接種はすべて予約制!早めの予約を!

有効期間は接種10日後から生涯有効

黄熱の証明書は接種10日後から有効になります。
旅行直前に接種した証明書は認められないこともあるので注意!

有効期限は2016年7月に「10年」から「生涯有効」に変わりました。
2016年7月以前に交付された「10年有効」と書いてあるものでも、自動的に生涯有効に変更されるのでご安心を!

接種後28日間は他のワクチンを摂取できない

他の予防接種を考えている人は、余裕を持ったスケジュールを!

卵アレルギーがある人は接種できないことも?

黄熱のワクチンには微量に卵成分が入っている可能性があるので、卵アレルギーの人は医師に相談してください。

検疫所で診察の上、「予防接種禁忌証明書」が発行されます。

【アフリカ旅行】黄熱以外の予防接種

滞在期間が1ヶ月以内のアフリカ旅行者が黄熱以外の予防接種を考えるときには、渡航エリアと現地での過ごし方などによって異なります。

基本路線としては、
黄熱必須国に行く人は黄熱。
中央・東・西アフリカに行く人は髄膜炎菌。
プラスして、可能であればA型肝炎、破傷風。

(プラスして、現地の状況によっては腸チフス)
といった具合になるかと思います。

ボス子
ボス子

多面的に考えることが大切だよ。
医師とも相談しよう!

アフリカの特徴から考える

アフリカならではの特徴は以下3つです。

①食べ物や飲み物を介した病気が多くみられる。
(予防接種)
→A型肝炎、腸チフス、コレラ、ポリオ

②サハラ以南のアフリカ(西のセネガルから東のエチオピアまでの26カ国)の地帯は、髄膜炎の発生が多い。
→髄膜炎菌

③アフリカのほぼ全域で、一年を通じてマラリアに注意が必要。
→予防接種なし。予防薬あり。

渡航エリアに応じて考える

地域推奨されている予防接種
北アフリカA型肝炎、B型肝炎、破傷風、狂犬病
中央アフリカ黄熱、A型肝炎、B型肝炎、破傷風、狂犬病、ポリオ
西アフリカ黄熱、A型肝炎、B型肝炎、破傷風、狂犬病、ポリオ
東アフリカA型肝炎、B型肝炎、破傷風、狂犬病
南アフリカA型肝炎、B型肝炎、破傷風、狂犬病
参考:厚生労働省検疫所FORTH

このほかに上述どおり、サハラ以南のアフリカ(西のセネガルから東のエチオピアまでの26カ国)の地帯は髄膜炎の発生が多いので、「髄膜炎菌」も検討しましょう。

対象別、現地での過ごし方に応じて考える

予防接種対象
黄熱感染リスクのある地域に渡航する人
入国に際して証明書の提示を求める国へ渡航する人
A型肝炎途上国に長期(1か月以上)滞在する人、特に60歳以下
B型肝炎血液や体液に接触する可能性のある人
破傷風冒険旅行などでけがをする可能性の高い人
狂犬病イヌやキツネ、コウモリなどの多い地域へ行く人で、
特に近くに医療機関がない地域へ行く人
動物研究者など、動物と直接接触する人
ポリオ流行地域に渡航する人
髄膜炎菌流行地域に渡航する人、定期接種実施国へ留学する人
参考:厚生労働省検疫所FORTH

1ヶ月以内の観光旅行の場合、エリアによって黄熱が必須でなければ、どの予防接種も必要ない、と判断する場合もあると思います。

【アフリカ旅行】予防接種以外の感染症対策

手洗いうがい

予防接種をしたから安心!というわけではありません。
旅行中も自分のできることをして、感染症にならないようにしましょう。

以下は私がアフリカ生活で気をつけていたことです。ご参考まで。

気をつけていたこと具体的な対策予防効果のある感染症
蚊に刺されない・長袖・長ズボンを着用
・いつも虫除けスプレー持参
マラリア
黄熱
食べ物・飲み物に注意する・火の通ったものを食べる
・変なにおい・味のものはすぐに吐き出す
・生水は飲まない
A型肝炎
腸チフスなど
犬猫その他の動物に近寄らない・近づいてきたら逃げる狂犬病
足裏の怪我に特に注意する・靴を履く
・サンダルで出歩かない
破傷風
大したことないな、、、

書き出してみると、しょぼいですね!!

でもアフリカのどのエリアに行く場合も、これらのことには注意が必要です。

意識していないと注意できないので、予防接種が自分にとってどれが必要なのか自分自身でしっかり考えることが、危機意識を高めるのだと思います。

持ち物これは必須アイテム!部屋に散布するものですが、本当に蚊がいなくなります。

まとめ

アフリカ旅行で必要な予防接種についてでした!

感染症を予防するのに最も効果的なのは予防接種です。
コストと時間を考慮すると、推奨されているものをすべて接種するのはなかなか難しいので、基本路線から自分に必要なものを考えてみてください。

基本路線(1ヶ月以内の滞在)
黄熱必須国に行く人は黄熱。
中央・東・西アフリカに行く人は髄膜炎菌。
可能であればA型肝炎、破傷風。


アフリカに渡航する場合は、予防接種のほか、虫除けや手の消毒液を持参するなど、適切に感染症の予防をして渡航しましょう!

そして考えなくてはならないのが、万が一の場合。
旅行先で病気や怪我、トラブルの場合の「保険」も忘れずに入りましょう。

オススメはクレジットカード付帯の海外旅行保険です。
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最後までお読みいただきありがとうございました。